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「STONE & CLOTH」
2017年2月10日
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近藤昌氏とめぐる粋な男のスペシャルバスツアー

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第2回はスタイリスト界の草分けである近藤昌氏とともに、「ジェントルマン・クオリティー」を身につける、かっこいい大人の男ためのスペシャルな一日。近藤氏自らが語るコーディネイト術や店選びを聞きながら、ロンドンバスを改造したおしゃれなラッピングバスで、ファッションセンスを磨くツアーにいざ出発!

「ファッション」ツアー案内人

近藤昌 スタイリスト 14歳でジャニーズ事務所に所属しタレントとして活躍した後、舞台をファッション界に移し、1978年、日本初のセレクトショップSHIPSの立ち上げに参加する。ハワイ大学に留学し、帰国後、雑誌「POPEYE」にモデル兼スタイリストとして参加。以降、スタイリングの仕事を中心に行い、1985年に企画制作会社TOOLSを興す。 現在は日本を代表するトップアスリート、ミュージシャン、アーティスト、俳優のファッションディレクションを手がけ、衣食住に関わる幅広いショッププロデュース、イベント企画やブランディングも行う。

■男を上げるのはスーツを着こなしから

 近藤氏とともに、ファッションの感度が高い参加者たちが訪れたのは、新宿にある「BEAMS JAPAN」。日本をキーワードに幅広いカテゴリーのコンテンツを展開する日本尽くしのショップだ。ここの紳士服コーナーに、近藤氏がスタイリストを務めるACミランの本田圭佑氏のブランド「KSK」のネクタイが置かれている。  「KSKのネクタイは日本製のオールハンドメイド。上質のネクタイでTPOに合わせ、コーディネイトしていきましょう」とにこやかに微笑む近藤氏。  「まず皆さんに考えていただきたいのが、ジェントルマン・クオリティーです。生き続けていく上で究極の選択をしなくてはいけないような出来事に、向かい合っていく人の強さを示すためのファッション」。近藤氏の柔らかな口調とは裏腹に、その言葉には誰もが背筋が伸びる。  「それを身につけるためにはどうしたらよいか」との参加者からの質問に、近藤氏は「老人にやさしい、家族を大切にするという、紳士としての当たり前の振る舞いを心掛けること。たとえば電車の中で老人にさっと席を譲れますか。その場所その場所での心構えが必要なのです」と言う。 「スーツはフィットしたものを。袖丈はシャツが2~3センチ見えるように。白やブルーのシャツを合わせると仕事に対してのまっすぐな姿勢が出ます。チーフも必須で清潔感や誠実さが出ますね」。オーソドックススーツでも、襟のデザインやズボン丈など、毎年変わるデザインのトレンドは取り入れることも大切だ、と近藤氏。  そして、近藤氏参加者ひとりひとりの服装を見て、職業を聞きながら、次々とネクタイを選んでいく。  会社員には紺のベーシックなもので真面目そうな印象を。クリエイティブ職にはクールさを見せる大人な感じのもの。個性的なデザイナーには大胆な扇子柄のネクタイなど。 「自分では絶対に選ばない柄でしたけど、いいですね」 「シャツの襟の大きさとのバランスも大切ですね」など、参加者のそれまでの顔の印象ががらりと変わる、近藤マジックともいえる瞬間が続いた。

■男の価値がわかる名店をめぐる

 ネクタイ選びのあとに、参加者が知りたがったのがネクタイの締め方だ。基本はシングルノットで結び目を小さく、長さはベルトの上の部分にかかる程度。タイピンはネクタイを少し持ち上げて押さえる、ジャケットのボタンを締めた時に少し見える程度の位置で。  「大切なのは結び目にエクボを作って立体感を出すこと。エクボがないと疲れて見えます」  参加者1人ひとりの顔がきりっと引き締まると、ラッピングバスは次なる目的地へ向かう。  神楽坂にあるお座敷天ぷらの名店「天孝」は、かつては芸者の住まいだったという築50年を超す一軒家。主人の新井孝一氏は天婦羅一筋60年。神田の猿楽町にあった昭和の名店御座敷天婦羅「天政」初代の一番弟子で、伝統の江戸前天ぷらの知る人ぞ知る名店だ。  「天ぷらは本来むずかしい料理なので家ではほんものは作れない。こういった店でこそほんものの天ぷらは食べるものですね」という近藤氏。  主人は正座して鍋の前に座り、江戸前のネタをひとつずつ丁寧に揚げていく。才巻き海老、スミイカはいずれも刺身でいただける鮮度のよさ。江戸前の穴子は羽田沖の筒漁で捕る、こだわりのもの。谷中生姜やゆり根、銀杏など、四季折々の食材を薄い衣でコーティングすることで、味が凝縮している。  「こういう店では話をしていないで、揚げたてをすぐに食べてほしい。主人が火加減を調整しつつ、ひとりひとりに向き合って揚げてくれる贅沢な料理です」  料理人とのさりげない会話を挟みつつ、近藤氏は名店での作法を伝授する。  「こんな店ははじめて。どうやって探したらいいかもわかりません」という参加者には、「先輩に連れてきてもらえるような人間関係を作っていくことですね。それもジェントルマン・クオリティー」と笑う。  ここでも、ファッションの話に花が咲く。  「こういう店を訪れる時は、お店の風格に合わせること。おしゃれな流行っているスタイルではなく、TPOをわきまえること。お店や店主に対する心遣いも大切です」  「ただ客として店に行くことしか考えていませんでしたが、TPOに合わせたスタイルをしていれば、自信もついて、名店の暖簾をくぐれるようになりますね」  「近藤さんに連れてきていただいて、敷居が下がったとは思いません。もっと自分を磨かないと再訪できないな」など、参加者の感想も興味深く、それを静かに受け止める近藤氏の笑顔も温かい。

■隠れ家バーで本物のカクテルを

 一行は再びラッピングバスに乗り込み、銀座や日本橋の賑わいを窓外に感じつつ、最後の店に向かう。 「琥珀」は湯島にある老舗バー。昭和30年にオープンし、三島由紀夫をはじめとする有名作家が訪れたという伝説的な存在だ。60年以上シェーカーを振っているという御年80歳を越すマスターからこの日提供されたのはジントニック。しかし、普通のそれとは明らかに違う、まろやかな味。参加者も「一体感があり、くせがない、いいものだと感じる」と感動。  湯島は昔から大人が集う社交の場だった。 「そんな湯島を知っている人が少なくなりましたね。違いをわかること、こんな店を知っていることがダンディ。マスターがいろいろ教えてくれるので、若い人にもぜひ来てほしい店です」と近藤氏。  店のマダムも「カクテルの名前を知らなくてもいいんです。今日はどんなお酒が飲みたいのか、それを伺うことで、おすすめのお酒をお出ししています」と、けして敷居が高くはないという。  近藤氏にビジネスシーンでの身だしなみについても尋ねてみた。  「経営者向けの講習会にもよく行きますが、ビジネスの世界では特に好感度が大切。初対面で社会的な立場を見透かされてしまうこともあります。ズボンの丈、上着の袖丈、フィット感。細かなところを無意識にチェックされます。スーツも黒でなく紺色をすすめるのは、紺は誠実な人柄を表すからです。それらは自分のためでなく、相手への心遣いなんです。女性に対しても同じですね」  近藤氏の柔和でソフトな印象は、グレーの上質なスーツとブラックのタイからもにじみ出る。そして、手元にちらりと見せる時計とブレスレットとリングの見事なコーディネイト。今日訪れた場所いずれにも相応しい風格と遊び心を見習いたい。  マスターも何本あるかわからないという、稀少なボトルがずらり並ぶ「琥珀」のカウンターで、参加者にツアーの感想を聞いてみた。  「男としてぐっと覚悟を決めないと、こういう店には来られないと思いました」  「若くありたいのではなく、いい年齢を重ねた大人になりたいですね」  「大人の空気の良さを感じました。自分で満足するだけでなく、いいものを若い世代に伝えて行きたい」  「今日選んでいただいたネクタイは、立ち居振る舞いから大人になる、そのスイッチとして締めていきたいです」 「それなりのお金を払って勉強することが大切、男を磨いていきたいと思います」  ジェントルマン・クオリティーを身につけ、男を磨きたい。 その傍らにはスマートにどんなシチュエーションにも合う、アメリカン・エキスプレスカードのサポートがきっとある。

<今回訪れた店>

BEAMS JAPAN 東京都新宿区新宿3-32-6 03-5368-7300

天孝 東京都新宿区神楽坂3-1 03-3269-1414

琥珀 東京都文京区湯島3-44-1 高橋ビル1F 03-3831-3913

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